伊藤新道の沢部分のルート状況(2025年8月1日現在)
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伊藤新道のルート状況(8月22日現在)

お盆前半の大雨の影響、そして、損傷した吊橋の解体作業を終え、少し前とは大きく状況の変わった伊藤新道ですが、前回の更新(8月1日)からの変化をお知らせいたします。
①第一吊橋は解体され第一吊橋跡となりました。こちらは相変わらず吊り橋跡より上部で渡渉という状況には変わりありませんが、目印である吊橋はないので、支点の跡や地図情報などから渡渉点を探してください。渡渉の水深は深いところで90㎝程度です。

②二ノ沢出合付近はa.)左岸の高巻きか、b.)出合下流約30mで飛び石気味に渡渉してから右岸をへつりをするかの二択になります。
- a.)の場合には高度感もあり、下部は急流になっているため、しっかりと手足のスタンスを確認しながら通過しましょう。
- b.)の場合は、対岸に向かって直線的に渡渉するのではなく、川床の安定した石を見極めて飛び石気味に渡渉することができますが、靴底のグリップへの信頼と川の流れに負けない水中への足入れ技術が求められます。
③第三吊橋跡下流では右岸から中州に移る箇所が水流が強く、慣れていないと恐怖心から足を踏み出せな場合もあります。むやみに足を入れると、急な水流に足を取られる可能性がありますので、体勢を安定させて、慎重に足場を選んでください。
④第三吊橋跡では、a.)25m下流で右岸から左岸へ渡渉し左岸際を泳ぐか、b.)10m上流の深いホワイトウォーターを泳ぐか、c.)右岸を40mほどへつりしてから、1.2mほど間隔のある飛び石を超えるか、の三択となります。
- a.)の場合は、左岸を泳いだ後に大岩に乗り上がらないといけないため、荷物が大きい場合は後続にもってきてもらうなど、補助者がいると安心です。
- b.)の場合は、ホワイトウォーターで川床が見えないため、ラフティング経験のある方など川の流れが読める人向けです。実は足もつくし、流れも渡り切れないほどではないため、いかに流心を素早く突破できるかが肝になります。セカンドなどで行く場合は、このスポットをロープで補助してもらうと意外と行きやすいかもしれません。
- c.)の場合は、失敗して水流に体を持っていかれると危険なため、ジャンプ力に自身のある方向けです。荷物を軽くして思い切るしかありません。登りに比べて、下りの方が難易度は高いです。

①~④いずれにしてもソロだと大きなリスクを抱えることは覚悟する必要がありますし、複数人の場合には、それぞれが高い渡渉スキルがあるか、セカンド以降をロープなどを使って補助して急流部を突破させる必要がありますが、人数が多いほど突破するのに時間が掛かるため、行動時間に余裕をもって計画する必要があります。
沢パートの中間地点である第三吊橋跡を超えられれば、その上流の渡渉の難易度はぐっと下がりますが、距離としてはまだまだ先は長い為、行動時間については常に意識してください。沢での行動は意外と体力を消耗しています!
お盆前と比べると10㎝水位は上がっており、全体的に難易度が上がりました。パーティ内に渡渉に慣れた方や水流を読むことができる方が一人でもいると、沢パートを突破できる確率が上がります。行ってみて無理だと思えば引き返すことや事前に竹村新道に変更するなど柔軟な選択肢をもってください。
湯俣から登る場合には、通行前日には噴湯丘か第一吊橋跡まで下見に行き、渡渉の水量を事前に確認することをオススメしています。第三吊橋跡付近の難易度は、噴湯丘前より3~4割増し、第一吊橋跡より2~3割増しだと想定すると、翌日の行程を考えやすくなります。
三俣から下る場合には、第三吊橋跡や二ノ沢付近で苦戦を強いられる可能性があるため、しっかりとした計画と体力や技術に併せた装備選択をしてください。
お電話での問い合わせが多くなってきており、小屋としてはルートの状況はお伝え出来ますが、それぞれのパーティーが「行けるか・行けないか」をこちらで判断してお伝えするのは非常に困難であることはご理解ください。
ただ、それぞれが判断するために必要な情報はお伝えできると思いますので、記事の中ではわからないことがありましたら湯俣山荘までお問い合わせください。
YAMAP のオフィシャルルートガイドもご活用ください。
湯俣山荘Instagramでは毎日水量の変化を確認できますので是非フォローして、チェックしてください!