北アルプス黒部源流

Northern Alps Kurobe Genryu

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伊藤新道のルート状況(8月30日現在)

しばらく川の水量が引かなかった伊藤新道ですが、この2日間くらいで水量減り始め、川床の岩も安定し、先週と比べると随分と渡渉点の見分けがつきやすくなりました。

最近は、途中で引き返す方も減り、ほとんどの方が湯俣から三俣へ抜けられるようになりました。渡渉点が見極められれば、飛び石や泳ぎをせずとも渡渉できる水位になってきました。

本日(8月30日)偵察を行いましたので、渡渉のポイントをいくつかご紹介します。

①第一吊橋跡付近

第1吊橋跡上流の渡渉点(上流から)

第一吊橋跡付近の渡渉点は飛び石でうまく渡れれば水深40㎝程度、最大でも70㎝程度で渡渉できるようになりました(8月22日時点では90㎝程度)。

ライブカメラでも変化がわかるようになり、随分と歩きやすくなっています。

②なめり岩上流

渡渉点を超えると笹薮の高巻きに

秋になるとナナカマドが真っ赤に紅葉する場所。渡渉は川床をよく見て浅めで、岩が安定しているところを選ぶ。渡渉後は笹薮の高巻きに入ります。

③二ノ沢出合

二ノ沢出合の渡渉点は右岸の大岩が目印(左岸から撮影)

二ノ沢の渡渉点は飛び石では50㎝程度、最大でも70㎝程度で渡渉できます。局所的に強い流れの部分があるので足を置く位置には気をつけましょう。

④第三吊橋跡

第三吊橋跡上流の渡渉点(8月22日と30日の比較)

渡渉の最難関ポイントである第3吊橋跡付近は、先週は白波だっていて渡渉するには怖い状況でしたが、水量の減少とともに川床が見えるようになりました。

川床が見えるようになってきた

上の写真の大岩の上流側の隙間を狙うと渡渉しやすいです。水深は80㎝程度です。左岸の際が流れが強いので油断しないように。前回の投稿でも紹介した渡渉ポイントも使用可能ですが、上記のポイントはわかりやすいのでお勧めです!

RECOMMEND

日照時間も長く、日中の気温は温かい9月は最も伊藤新道を歩きやすい時期です。8月は半月以上「通行危険や困難」な状況でしたが、現在は「通行可能」に、これから秋雨前線が来るまでは渡渉できる方にとってはチャンスといってよいでしょう!今年狙っている方は是非この時期にいかがでしょうか!

※昨年や一昨年の最も少ない時期と比較すると水量は20㎝程深い為、過去のログは参考程度にしましょう。

三俣山荘から伊藤新道で湯俣におり、湯俣山荘で一泊して翌朝はゆっくりと湯俣の魅力を堪能して下山するのもオススメですよ!

YAMAPのオフィシャルルートガイドもご活用ください。

湯俣山荘Instagramでは毎日水量の変化を確認できますので是非フォローして、チェックしてください!