北アルプス黒部源流

Northern Alps Kurobe Genryu

ブログBLOG

伊藤新道の状況について(2024年8月4日現在)

【伊藤新道の状況について】

現在の伊藤新道ですが、春までに起こったと落石が原因と思われる第3吊橋の損傷に加え、このほど、7月の多雨・大雨による増水が原因と思われる第5吊橋の損傷が確認されました。

この2つの橋は、現在通行不能となっています。

また、梅雨が明けて湯俣川の水量が下がりつつあることからスタッフによるルート確認を行ったところ、川と周辺の地形が変わっていて渡渉に適したポイントが変化していたり、岸壁に沿って歩くヘツリ部分や川の流心付近が昨年より深くなっていて渡渉の難易度が増している箇所も見られ、現時点では、水量が少ない日であっても沢歩き初級者が通行するのは難しい状況です。(流れのある場所を泳いで渡渉できる技術が必要)

なお、第3および第5吊橋については、あらためて状況確認と安全性検討のうえ、今後の方針を立ててまいります。

当面通行できない状況となりますこと、お詫び申し上げますとともに、何卒ご理解いただければと存じます。

【吊り橋を前提としない伊藤新道通行をご検討の方へ】

8月に入り湯俣川は、水位の少ない日で腰ほどの深さの渡渉となっており、渡渉箇所を選べばロープなしでも歩ける状況が出てきました。

大雨の度に川底の状況等変化する可能性はありますが、沢に慣れた方の通行が見込めるシーズンとなってきています。

ただ、あくまでもバリエーションルートのため少しの天候変化や、上流の硫黄岳の火山活動などにより通行が難しくなる場合もありますため、伊藤新道通行をお考えの方は事前に湯俣山荘までご相談いただきますよう、お願いいたします。

ブログ一覧に戻る