北アルプス 山と人と街プロジェクト
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再生可能エネルギーのみで自立する循環型ゼロカーボン山小屋の構想
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再生可能エネルギーのみで自立する循環型ゼロカーボン山小屋の構想
元来山小屋は、周辺の自然環境を資源として成り立っている生業ですから、環境保全に対する取り組み、それらを登山者に伝えていく試みには高い意識を持ってきました。
2001年から水晶小屋風力発電、ソーラーパネルを導入、2003年から現在にかけて各小屋にバイオトイレを導入するとともに、その電力を100%再生可能エネルギーで賄うことを目標としてきました。
2011年の東日本大震災の時、人々が避難生活をするのを見て「山小屋のノウハウが活かせないか?」と思ったのも一つの転機となりました。
しかし、ここにきて地球規模の気候変動と行き先に対する悲観的な予測が加速し、2050年カーボンニュートラルが世界の大きな潮流になっています。
コロナ下で悶々としたこの一年、見せかけやビジネス主体の環境保全が通用しなくなった今、山小屋としてこの潮流に対して何ができるか私たちなりに考え、一つのプロジェクトを立ち上げました。その内容はまた後日お伝えするとして、このコラムでは山小屋としてのカーボンニュートラルへの取り組みを、構想段階ではありますが図面化してみました。一緒にご想像していただけたらと思います。
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